森の図書室

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森と歴史

【New!】日本に根付いたオリーブ。

いまや日本の食卓にも欠かせない調味料となったオリーブオイル。オリーブはモクセイ科の常緑高木(じょうりょくこうぼく)で、原産地は地中海地方から中近東、西アジア周辺とされています。これらの地域の気候風土には、乾燥に強いオリーブの性質が適しており、栽培がさかんに行われています。栽培の歴史は古く、ギリシャ・クレタ島ではなんと紀元前3000年から行われていたとか。

果肉には油分を多く含むため、実を絞って食用のオイルに使うほか、灯火の油や医薬品にも利用できるため大切に育てられ、使われてきた歴史があります。日本へオリーブが入ってきたのは、安土桃山時代にポルトガルの宣教師らの手によってオリーブオイルが伝えられたのが最初だったといわれています。

また、鉄砲伝来から約50年後の1594年(文禄3年)には、スペイン国王からの献上品として、オリーブの実1樽が贈られました。江戸時代後期には取り寄せた苗木を移植しましたが、根付かなかったようです。

その後、1878年(明治11年)にパリ万国博覧会の日本館館長が持ち帰った苗木2000本によって現在の神戸市に旧国営の「オリーブ園」を開いたのが、本格的な栽培の始まりとなりました。同園は後に廃園となりますが、そのうちの一本が楠正成を祭る神戸市中央区の湊川神社に移植され、日本最古のオリーブ樹として今でも元気な姿を見ることができます。

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