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【New!】式年遷宮で使われる木材

伊勢神宮で行われる式年遷宮にまつわる木材をご紹介しましょう。

伊勢神宮の式年遷宮とは、社殿を造り替えて御神体を新宮へ遷(うつ)す大祭で、20年ごとに行われています。
690年の持統天皇のときに始まり、戦国時代や第二次世界大戦などで一時中断することはありましたが、伊勢神宮の最大の祭事として続けられ、最近では2013年に行われました。

この遷宮のためには、太くて長い国産のヒノキが欠かせません。その量は約8500立方メートル、本数にすると約1万本が必要となります。
ヒノキの樹齢は軽く100年を超え、中には400年以上の巨木も使われます。これらの木材を調達する山のことを「御杣山(みそまやま)」と呼び、鎌倉時代中期までは伊勢神宮の背後の山でした。

しかし、20年ごとの遷宮を続けるうちに、段々と適した木材が不足するようになり御杣山は三河や美濃、伊勢の大杉谷と移動していきました。その後、1700年代から現在までは、尾張藩の領地だった木曾谷の周辺となっています。

ずっと同じ木曾谷の地で伐り出すことができているのは、明治時代に国有化され、樹齢数百年の良材の供給をずっと継続できるように、長期的な視点で木の育成計画を立て、それを実行してきたからです。

また大正時代の末には、再び伊勢神宮の背後の山を御杣山とするための植林が始まりました。ただし用材として使うには200年以上の月日が必要なので、使えるようになるのは2120年頃。巨木となるとさらに300年くらいかかるとか。百年単位で継続していく壮大な計画ですね。

ちなみに役目を終えた用材は、伊勢神宮の末社や、全国の神社の造営などに再利用、再々利用されているそうです。

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