森の図書室

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森と暮らし

【New!】バットになるのは、どんな木。

野球道具の「バット」に使う木材は、強さ、しなり、飛距離、耐久性など様々な条件を満たしていることが必要です。国内ではアオダモ、アメリカやカナダではホワイトアッシュ(和名:アメリカトネリコ)などが使われています。日本のプロ野球ではアオダモで作ったバットが人気のようです。

アオダモは、モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹(らくようこうようじゅ)で、堅さと粘り強さを持ち合わせており折れにくいのが特徴です。

しかし、アオダモは成長が遅いため、バットに適した木材の樹齢は70年以上ともいわれますが、乱伐などの影響で材料の確保が難しくなっているそうです。

一方、アメリカの大リーグではアオダモと同じモクセイ科トネリコ属のホワイトアッシュが主流となっています。

ホワイトアッシュは日本にも輸出されており、今では日本国内の木製バットの大半がホワイトアッシュになっているそうです。木材からバットができるまでには意外と時間がかかります。まず、11月〜2月頃に木材を山から伐り出します。伐り出した木材はバットの大きさに合わせて角材に加工し、木目や節目をチェックして選別をします。その後は約2ヶ月をかけてゆっくり、じっくりと乾燥させることでようやくバットの形に削ることができるようになります。

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