森の図書室

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にっこり
日本の木

房州うちわ(ぼうしゅううちわ)

日本三大うちわのひとつ

房州うちわは、千葉県館山市の伝統工芸品で、日本三大うちわのひとつだよ。
京都の差柄(さしえ)うちわ、香川の丸亀の平柄(ひらえ)うちわ、そして、この房州うちわ。館山市はむかしからうちわにぴったりの竹が育つ場所なんだ。
その竹を、うちわを持つところ(柄)と、手を広げたような骨組みに使っているんだよ。

1本の細い竹を60本近くに割く。

手を広げたような骨組みのつくり方がスゴイんだ。柄の部分になる1本の細い竹を60本近くに割くんだよ。
職人さんが、一本一本ちがう自然の竹の繊維を手で感じながら、力を調整して割いていく。
そうやって出来上がったうちわはとても美しいので、暑い日にあおぐだけではなく、インテリアとして飾られることも多いんだ。

「割竹(さきだけ)」という作業。1本の竹を
60本近くに割くんだ。

1本の竹から分かれた細く美しい骨組み。