森の図書室

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森の秘密

種子は何からできているの

種子は、芽や根のもとになるもの、栄養、それらをつつむもの、の3つからできています。

種子は、植物が子孫を増(ふ)やすためのものです。そのためには、あちこちに散らばった方が有利なので、小さい方が好都合です。しかし、散らばっただけでは、増えることはできません。増えるには、まず芽を出さなければなりません。

芽や根のもとになるのは、胚(はい)といわれているところで、種子の中のすみの方にあります。そして、その胚が育つためには栄養が必要です。栄養のあるところが胚乳(はいにゅう)で、胚乳は、種子の大部分をしめています。わたしたちが食べているお米も、イネの種子の胚乳です。

ほかにクリ、リンゴ、ナシなどのように、子葉(しよう)という、葉っぱのもとと、幼根(ようこん)という根のもとがある種子もあります。子葉は、芽が出たとき「ふた葉」とよばれるものです。その子葉の中にたまっている栄養が、育つときに使われるのです。

そしてこれらは、種子の皮につつまれています。これを種皮(しゅひ)といいます。種皮のあるおかげで、まわりの温度が多少変わったり、かんそうしたりしても、種子は生きていられます。

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