森の図書室

森について、木について、
知ってほしいことが、たくさんあります。

森の秘密

木はどうして水を下から上へすい上げられるの

根の先には、土の中の水をすいこむはたらきがあります。また、葉から水分が蒸発(じょうはつ)することが、根からすい上げる力になっています。

根の先は、毛のように細く分かれていて、これを根毛(こんもう)といいます。土の中に水があると、水は根毛を通って根の中に入っていきます。根毛には、水が通る小さいあながあいているのです。水は、とけているものが多い水の方へ、とけているものが少ない水が入りこみます。根毛の中には、木にとって必要なものがとけているので、土の中の水は、根毛の中へ入っていくのです。これと同じ理由で、つけ物をつくるとき野菜に塩をふると、野菜の中の水分が外へ出ます。

根から入った水は、くき、枝(えだ)、葉へと、細い管を通って、おし上げられます。植物のからだにある細い管を「道管(どうかん)」といいます。

葉のうらには、目に見えないほど小さいあながたくさんあります。葉に送られてあまった水は、このあなから蒸発します。どんどん蒸発するため、その分、根毛から水がすい上がります。

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