森の図書室

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森の秘密

木の生長に、どうして水が必要なの

栄養をつくるため。これが、木の生長に水が必要であることの、大事な理由です。

木の葉には葉緑体(ようりょくたい)という小さな栄養工場がたくさんあります。葉緑体が、根からすい上げた水と、空気中の二酸化炭素(にさんかたんそ)から、生長に必要なでんぷんや糖(とう)をつくっています。

水は葉緑体の中で、酸素(さんそ)と水素(すいそ)に分解(ぶんかい)されます。水の小さなつぶは、酸素のつぶと水素のつぶでできているのです。水を分解するには、大きなエネルギーがいります。これには、太陽の光のエネルギーが使われます。水を分解して取り出した水素と、葉から取り入れた二酸化炭素から、栄養がつくられます。

また、植物の体は、細胞(さいぼう)という、小さなものが集まってできています。この細胞の中は、水分で満たされています。この水分は、根からすい上げた水がもとになっているので、もし水がなくなると、細胞はひからびて死んでしまいます。そして木はかれてしまいます。

土の中にある栄養分は、根からすい上げられます。根は水しかすい上げられないので、栄養分は水にとけていなければなりません。やはりここでも水は必要です。

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