森の樹木図鑑

樹木についての知識がたっぷり。
身近な木や、住まいの地域にぴったりの木を探せます。

タウン

ムクロジ科

日本の家具に比較的よく使われている木。国産ブナの資源枯渇からその代替材として輸入が始まりました。
通常は塗装がかけられているため材自体が目に触れることはあまりありませんが、タウンで作られた家具は意外と身近にあります。




【材質】


肌目はやや粗く、木目は交錯している。
気乾比重は個体差が激しいが0.58~0.79で重硬な木材。材色も、個体差が激しく、心材は桃褐色から赤褐色まである。板根が発達しており、伐採された時に断面が四角くなっているものもある。
従来、タウンはいくつかの樹種の集合体と見られていたが、研究の結果によるとどれも同一の樹種であり材質の違いは環境などの要因によるものと考えられている。


【生育地】


インドシナ・台湾・スリランカまでを含む熱帯アジアからニューギニア・サモア・ソロモン諸島に分布。日本へはソロモン諸島やニューギニアからのものが多く入ってきている。各産地によって名前が異なり、タウン以外に、マトア、カサイ、マルガリなどとも呼ばれている。


【住まいでの用途】


床柱、床材、合板、化粧単板、内装部材、表具、キャビネットなど用途は幅広い。いちばんの用途は家具。

関連する木:
ソフトメイプル