森の樹木図鑑

樹木についての知識がたっぷり。
身近な木や、住まいの地域にぴったりの木を探せます。

マホガニー

センダン科

世界の代表的な銘木のひとつで、古典の文学作品などにもよく登場します。
マホガニーの家具といえば欧米では最高級とされ、重々しい書斎に似合うイメージ。欧米人には特に思い入れのある木であり、日本でいうならヒノキやキリに当たる存在といえるでしょう。日本には、すでに明治時代から輸入されていたという記録があります。また、いわゆるマホガニー色といわれる重厚感あふれる色調は、かつての西インド産の良材につけられたもので、今出回っている材はもっと淡い色になっています。




【材質】


一見するとメランチ・ラワン類に似ているが、材質はかなり上。心材と辺材の差は明らか、心材は淡桃褐色~暗褐色で金色の光沢をもち、経年とともに濃色に変化する。辺材は白色~淡黄色。肌目はやや粗、木目はほぼまっすぐ。美しい杢が出ることが多い。やや重硬だが加工しやすく、表面仕上がりも良好。寸法安定性に優れ、耐朽性もかなり大きい。


【生育地】


メキシコ南部から、コロンビア、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、ブラジルなどに生育。また、世界の熱帯各地で造林もされている。現在、市場に出ているものは造林木が多い。


【住まいでの用途】


寸法安定性のよさを利用した用途が多い。造作材、内装材、建具、高級家具、化粧用単板など。

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