森の図書室

森について、木について、
知ってほしいことが、たくさんあります。

森と歴史

木は火に強い

鉄は燃えない、木は燃えやすい。と、たくさんの人が思っています。でも、それは、間違いです。木の中には水分と空気がいっぱいたまっているので、火の熱を伝えにくく、たとえ木の表面が燃えても、中はなかなか燃えません。(ちなみに、生きている木の表面が燃える温度は、260℃。自然発火は400℃。)火事になったとしても、柱の中が燃えていないうちは家をしっかりと支え続け、有毒ガスも発生しないので、人が避難できる可能性も大きくなります。その逆に、鉄は熱を伝えやすいので、火事のときは高温になってグニャリと曲がってしまいます。また、1年中葉をつけている常緑樹(じょうりょくじゅ)を庭に植えれば、近所の火事から家を守る壁にもなってくれます。木は火に強く、家や住む人を守ってくれるのです。

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