きこりんと行く
世界の森“木”行
世界の森を案内するよ。
おどろくような森がいっぱいあるよ。
世界最大の樹木
「ジャイアント・セコイア」
生きるために山火事が必要なんだ。
人と比べると「ジャイアント・セコイア」がどれだけ大きいかわかるでしょ。
"今よりずっと樹木が巨大だった太古にタイムスリップしたのかな?"そんな不思議な感覚になるのが、アメリカ・カルフォルニア州にあるセコイア・キングスキャニオン国立公園。ここに世界最大の樹木「ジャイアント・セコイア」の森が広がっている。世界でいちばん高い木(115m)も、世界でいちばん体積が大きい木(1487㎥)も見ることができるんだ。体積がいちばん大きい木の幹の直径は11m、周りをぐるっと回ると33mもあって「Greneral Sherman(シャーマン将軍の木)」と呼ばれているよ。樹齢は、なんと2000年以上。「ジャイアント・セコイア」は樹齢を重ねるほど成長が加速するので今もまだ大きくなっている。どこまで大きくなるんだろうね。「ジャイアント・セコイア」がほかの木と違うところはまだあって、種子は山火事の熱で落ちて、枝や葉っぱが焼かれたあとの土でしか発芽しないんだ。山火事が起きたときにヒトがよかれと思って消火したら成長が止まってしまったことがあるんだ。だから今は、山火事を無理に消火しないで自然に任せるようにしているんだって。自然のバランスのなかで何千年もの月日をかけて育ち、守られてきた森。地球温暖化や訪れた人々が根を傷つけてしまうことで、その環境が壊れかけているんだ。太古を思わせる神秘的な森は、人は自然とどうやって生きていくべきか...そんなことを考えさせてくれる森でもあるんだ。