きこりんと行く
世界の森“木”行

世界の森を案内するよ。
おどろくような森がいっぱいあるよ。

この森はペンギンが住んでいる!
「フィヨルドランド国立公園」 

 

今回は、ニュージーランド南島にあるフィヨルドランド国立公園を紹介するね。
ニュージーランド最大の国立公園で、その名前はフィヨルド地形
(氷河時代による浸食作用によって形成された複雑な地形の入り江)が由来。
周辺の3つの国立公園と合わせてユネスコ世界遺産に登録されているんだ。
太古の時代を思わせる雄大な森を歩いていくと、
とても意外な住人と出会うことがある。ペンギンだ。
フィヨルドランドペンギンという名で、まゆ毛のような黄色い冠羽(かんう)が特徴。
日本ではキマユペンギンと呼ばれている...見た目そのままだね。
ペンギンといえば南極のイメージが強いけど、
フィヨルドランドペンギンは南半球の冬である8月〜11月くらいの期間は、
子育てをするために森に巣をつくるんだ。
その理由は、フィヨルドランド国立公園の森は20メートルを超える巨木がうっそうと茂っていて外敵から身を隠すことができるし、
上空を飛ぶカモメから卵やヒナの姿を樹がさえぎってくれるから。
そして子育てが終わると、また海へもどるんだ。
フィヨルドランドペンギンから見れば、南極にいるペンギンのことを
"なんでずっと氷の上に住んでいるの? "って不思議に思うかもしれないね。