きこりんと行く
世界の森“木”行

世界の森を案内するよ。
おどろくような森がいっぱいあるよ。

幹1周で寿命が1年延びる!?
静岡県「來宮(きのみや)神社の大楠」

 

これは静岡県の熱海、來宮神社(きのみやじんじゃ)に立ち続ける天然記念物の大楠(おおくす)。なんと樹齢2100年以上、樹高約26m、幹周り約24mもあるんだ。大楠は2100年以上という長い間、暴風雨や落雷にも耐え、今も青々とした葉を茂らせていることから「無病息災」「不老長寿」の象徴とされてきたよ。心に願いを秘めながら1周すると願いごとがかなうという伝説や、寿命が1年延びるという伝説があるんだ。伝説とはいえ、幹の周りをまわってみたくなるね。古代の日本民族は、大きな木、岩、滝などに神々が宿っていると信じ、その前で祭祀(さいし:神や祖先をまつること)を行って感謝や祈りを捧げていたんだ。古文書では、來宮神社は「木宮」と記載されているよ。また、伊豆地方には千年以上の御神木がある「キノミヤ神社」という社が十数カ所もあるんだ。日本人にとって木は癒しをくれるだけではなく、信仰や文化に深く関わる存在なんだね。

参考サイト:熱海來宮神社-きのみやじんじゃ