きこりん

木の実験・観察
研究室

木はどんな性質(せいしつ)をもっているのかな?
かんたんにできる観察から、楽しい実験まで、
きみの興味(きょうみ)に合わせてやってみよう!

木がすいこむ二酸化炭素はどれくらい?

  • ワークシート
  • 実験
  • むずかしさ★☆☆
  • かかる期間1日

植物は、空気中の二酸化炭素と水で生長に必要な栄養をつくっている。

これを光合成というよ。1本の木が、光合成でどれくらい二酸化炭素をすいこむか、計算で調べてみよう。

  • 木をさがしに出かけるときは、おうちの人にことわり、できるだけ大人といっしょに行こう。
  • 草木のしげった場所に入るときは、長そで長ズボンにし、はだをなるべく出さないようにすること。
  • きけんな場所には、ぜったいに近づかないこと。
  • 毒(どく)のある生き物や植物をさわったり、近づいたりしないこと。
  • 野の山の植物にむやみにふれたり、口に入れたりしないこと。
  • 植物などにふれた手で目や顔をさわらないようにし、家に帰ったら、かならず手をよくあらうこと。
  • 1

    調べたい木を決める。

    調べたい木を決める。
  • 2

    その木が、右の木のグループ分け表木のグループ分け表」のどれにあたるかを調べる。

    その木が、右の「木のグループ分け表」のどれにあたるかを調べる。

木の種類について

樹木(じゅもく)は広葉樹(こうようじゅ)と針葉樹(しんようじゅ)に分けられる。

●広葉樹

広く平たい葉をもった樹木。熱帯から温帯に多く見られる。

●針葉樹

多くは、針(はり)のように細い葉をもつ樹木。寒さに強く、北の地域(ちいき)や山の高いところで育つ。

広葉樹、針葉樹それぞれに、冬になる前に葉を落とす落葉樹(らくようじゅ)、葉を落とさずに冬をこす常緑樹(じょうりょくじゅ)がある。

中低木も同じように広葉樹、針葉樹に分けられるが、この計算では同じグループとしている。

  • 3

    幹(みき)の太さ(円周)を測(はか)る。中低木は、根元を測る。

    幹(みき)の太さ(円周)を測(はか)る。中低木は、根元を測る。
  • 4

    下の表を見て、幹の太さから葉の総面積(そうめんせき)を調べる。

    幹(みき)の太さ(円周)を測(はか)る。中低木は、根元を測る。
  • 3

    葉の総面積(そうめんせき)1㎡あたり、1年間の光合成でおよそ3.5kgの二酸化炭素をすいこむことがわかっている。葉の総面積に3.5をかけると、調べた木が、1年間にすいこむ二酸化炭素の量がわかる。

    ひとりの人が、こきゅうではき出す二酸化炭素は、1年間に約320~360kgといわれている。下の<計算の例>だと、人が1年間にはき出す二酸化炭素の量の、およそ3人分ということになる。

    <計算の例>

    グループ1の木で
    幹の太さが75cmの場合
    葉の総面積は、300㎡
    3.5kg×300
    =1050kg

    また、自家用自動車1台からはき出される二酸化炭素は、1年間に約2300kgといわれている。これは、<計算の例>の木が2本分くらいの量ということになる。

木のグループ分け表

グループ1
●落葉広葉樹(らくようこうようじゅ)

冬になると葉を落とす広葉樹
サクラ、クヌギ、イチョウ、ケヤキなど

●針葉樹(しんようじゅ)の中のマツのなかま

アカマツ、クロマツなど

グループ1
グループ2
●常緑広葉樹(じょうりょくこうようじゅ)

冬になっても葉を落とさない広葉樹
クスノキ、ツバキ、カシ、シイなど

●マツ以外の針葉樹(しんようじゅ)

ヒノキ(ヒバ)、スギなど

グループ2
グループ3
●中低木

生長しても、高さ3m以下の木
アジサイ、サツキ、クチナシ、ツゲなど

グループ3

木の幹の太さを調べると、おおよその葉の総面積がわかる。木が大きくなるには、それだけたくさんの葉で栄養をつくっているからだ。

「大気浄化植樹マニュアル(改訂版)」(環境再生保全機構)より

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