きこりん

木の実験・観察
研究室

木はどんな性質(せいしつ)をもっているのかな?
かんたんにできる観察から、楽しい実験まで、
きみの興味(きょうみ)に合わせてやってみよう!

草木染(ぞ)めをしよう

  • ワークシート
  • 実験
  • むずかしさ★★★
  • かかる期間1日

ふだん、わたしたちが使っている布(ぬの)には、色やもようがついているね。
これは、植物からつくった「染料(せんりょう)」で染(そ)めているんだ。
きみも実際(じっさい)に草木を使って、白い布を染めてみない?
味わい深い、オリジナルのハンカチやバンダナができるよ。

  • 実験は、必ずおうちの人といっしょにしよう。
  • 実験前に、この実験方法をしっかり読んで、まちがった手順で行わないようにしよう。
  • 実験に使う材料は、おうちの人に用意してもらおう。
  • 材料をなめたり、口に入れたりしないこと。
  • 染料として使った野菜や果物は食べないこと。
  • 皮ふに材料がついたらすぐに水であらおう。また、材料がついた手で目をこすったりしないこと。
  • 思わぬケガをするおそれがあるので、輪ゴムを飛ばしたり、たこ糸などを首や手指に巻(ま)きつけないこと。
  • お湯、火を使うときや材料をきざむときは、おうちの人にやってもらおう。
  • 火をつけるときは、まわりに燃(も)えやすいものがないかを確(たし)かめ、絶対(ぜったい)にそばをはなれないこと。
  • 実験のあとは、おうちの人といっしょに手や道具をきれいにあらい、しっかりあとかたづけをしよう。

用意するもの

用意するもの
染めるってどういうこと?

布を「染める」とは単に色をつけるだけではないよ。染料の色素(しきそ)を、繊維(せんい)にしっかり結合させて、あらってもこすってもはがれ落ちないようにすることなんだ。そのとき、色素と繊維の小さなつぶ(分子)は、プラスとマイナスの電気の力で結びついているよ。これを「イオン結合」っていうんだ。

焼きミョウバンを使うわけは?

焼きミョウバンは、アルミニウムの化合物だよ。水にとけると、アルミニウム分子は、電気を帯びたイオンになるんだ。アルミニウムと色素と繊維の分子が結びつくと、水にとけないものに変わり、しっかり定着するんだよ。そしてこのとき、もとの色素とちがう色に発色するんだ。

準備(じゅんび)しよう!

  • 草木染めのもとになる素材を集める。
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    草木染めのもとになる素材を集める。
    木の葉や花など自然のものが手に入りにくい場合は、野菜や果物の皮でもよい(ナス、タマネギ、ブドウなどは、色が出やすい)。紅茶(こうちゃ)でもよい。

  • 白い布が、新品の場合は、一度洗(あら)って、のりを落としておこう。
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    白い布が、新品の場合は、一度洗(あら)って、のりを落としておこう。布は、シルクや羊毛など、タンパク質(しつ)を多くふくむ糸でできたものはよく染まるよ(分子のもつプラスとマイナスの電気の力が強いから)。木綿(もめん)、麻(あさ)などの植物性(せい)の布は、豆乳(とうにゅう)にひたして、よくしぼり、かわかしてから使うといいよ。豆乳は、成分無調整のものがおすすめ。

実験しよう!

  • 白い布をいくつかに折り、ところどころを、輪ゴムやたこ糸などを巻(ま)いてきつくしばる。
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    白い布をいくつかに折り、ところどころを、輪ゴムやたこ糸などを巻(ま)いてきつくしばる。
    ※上は、ガーゼ(木綿)のハンカチ。

  • 朝、1をセロハンテープで葉にはりつける。うかないように気をつけよう。

    加熱は、おうちの人にやってもらおう。

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    集めた植物の素材をきざんでなべに入れる。素材がじゅうぶんひたるくらい水を入れて、加熱する。
    ※上は、ガーゼ(木綿)のハンカチ3まいに対し、タマネギ大玉3この皮。

  • 夕方になったら、葉をとり、はりつけてある1をはがす。
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    にたたせると、植物の素材から色がしみ出してくる。弱火にして10 〜20 分につめる。

  • 小さめのなべに湯をわかし、5分くらいにる。

    やけどをしないように気をつけよう。

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    いったん火を止め、素材をさいばしでつかんでなべから出し、布を入れる。

  • 葉を取り出し、ペーパータオルにのせて水けをとる。
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    布を入れたまま15分ほどにる。

  • ボール(大)に葉をにた湯を注ぐ。

    やけどをしないように気をつけよう。

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    にている間に、色を定着させる「媒染液(ばいせんえき)」を作る。バットにポットのお湯をコップ3 ばい入れ(約200mL × 3)、焼きミョウバン大さじ3ばいをとかす。およそこの割合(わりあい)で、バットの大きさと、染める布の量に合わせ、お湯と焼きミョウバンの量を調節する。

  • ボール(小)を6のボール(大)に入れる。ボール(小)に消毒用エタノールを入れる。
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    布をなべから出し、媒染液に入れる。5分くらいひたす。このとき、素材によっては、染めた色が変わることがあるよ。

  • 7のエタノールの中に、水けを取った葉を入れる。やぶれないように気をつけよう。10分くらいすると緑色がぬけ始めるが、30分ほど待つ。
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    輪ゴムを取り、水道水でよくすすぎ、かわかしたらでき上がり。

いろんな素材で試してみよう

★染まり方はどうちがうかな?
★植物の見た目の色と、染まった布の色は、どうちがうかな?

  • タマネギの皮
    (大玉3 この皮で、ガーゼのハンカチ3まいくらい)

  • ブドウ(巨峰(きょほう))
    (2ふさ分の皮で、ガーゼのハンカチ1 〜2まい)

  • ナスの皮
    (5この皮で、ガーゼのハンカチ1まいくらい)

  • 紅茶
    (ティーバッグ2つで、ガーゼのハンカチ3まいくらい)

わかったこと ・なべでにているとき、しみ出る色は、素材のもとの色とはちがうことがある。
・媒染液にひたすと、色が変わることがある。

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