森の樹木図鑑

樹木についての知識がたっぷり。
身近な木や、住まいの地域にぴったりの木を探せます。

ガポール

フタバガキ科

カポールはボルネオカンファーウッドとも呼ばれており、これはクスノキの別名であるカンファーウッドに由来しています。
クスノキは強い芳香をもつ樹脂が採れることで有名ですが、カポールも同じ特徴をもっているからです。
ちなみにクスノキ(クスノキ科)から採れる樹脂を樟脳と呼ぶのに対し、カポール(フタバガキ科)から取れる樹脂は龍脳といいます。




【材質】


心材は淡赤褐色~濃赤褐色、辺材はやや桃色を帯びた淡黄褐色。生材の時に強烈な芳香を放つ種が多く、密閉空間では息苦しいほどである。水湿のある場所で鉄と接触していると材面に汚染が出る。重硬で、保存性は高くない。保存処理は難しい。


【生育地】


スマトラ、マラヤ、ボルネオなどに生育。フィリピンにはない。


【住まいでの用途】


各種建築用材、床板など。合板用材にされることが最も多い。

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