森の樹木図鑑

樹木についての知識がたっぷり。
身近な木や、住まいの地域にぴったりの木を探せます。

ブラックウォルナット

クルミ科

日本ではかつて、家具、内装用にブラックウォルナットが大量に用いられ、ブームとなった時期がありました。その頃建てられた家の内装および家具類を見るとこの木材あるいはよく似ている木材を使っているものが多く見られます。伝統的に、銘木として扱われ(チーク、マホガニーと並んで世界の三大銘木の一つ)、その知名度の高いことを利用して、ウォルナットの名前を商品名に借用した木材の数は数多くあります。高さは12~15m、直径は30cm~75cmに達します。




【材質】


心材はチョコレート色から紫赤色、紫黒色で、一般的には色は一様でなく、縞状になり、美しい模様の材面がみられる。辺材は淡色で、それを有効に利用するため染色して使うこともある。気乾比率は0.62、重硬である。肌目は粗、木理はしばしば不規則になるので、これが材面の化粧的価値を高める。粘り強く加工は容易である。製品の安定性はよい。衝撃に強い。


【生育地】


カナダのニューブランズウィック、アメリカのメーン中央部からカナダのケベック、オンタリオ中央部、ミシガン、ウィスコンシン、ミネソタ南東部にかけて。南へはミズーリ、東へはミシシッピ北部、ジョージア北部、サウスカロライナ西部などに分布する。


【住まいでの用途】


フロア、階段、カウンター、家具、キャビネット、化粧単板として使うことが多い。


【その他の用途】


楽器、銃床など