森の樹木図鑑

樹木についての知識がたっぷり。
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ホワイトセラヤ

フタバガキ科

南洋材の中で最もよく知られているのはラワン材です。「ラワン」の他にはメランチ、セラヤという呼び方もあり、実はそれぞれ材質が微妙に異なるようですが、ひとくくりにされたり混同されたりしています。このホワイトセラヤは厳密にいうとメランチ類のひとつで、その中でもライトレッドメランチという木とほぼ同様の性質をもっています。ホワイトセラヤという名はもともとマレーシアのサバ州で使われていた名前であり、ここからの出材量が最も多いためこれが一般的な名前になりました。




【材質】


心材と辺材の差は不明瞭で、どちらも淡灰褐色~淡褐色。丸太の断面に同心円状の濃色の縞があり、メランチ類の特徴である同心円状に配列する軸方向細胞間道(樹脂道)をもっている。肌目は粗で、木目は交錯。保存性が低く、加工は容易。


【生育地】


フィリピンおよびマレーシアのサバ州、インドネシア領のボルネオに生育。


【住まいでの用途】


代表的な合板用材。一般建築用材、建具などに広く用いられる。

関連する木:
ガポール レッドラワン類