森の樹木図鑑
樹木についての知識がたっぷり。
身近な木や、住まいの地域にぴったりの木を探せます。
メルクシパイン
マツ科
日本のアカマツに似ていますが、メルクシパインの方がまっすぐで長い丸太が得られます。しかも年輪幅が一定であるため、より利用の範囲が広く、高級に扱われています。かつてはカンボジアやラオスから天然林産の丸太が大量に日本へ輸出され、カンボジアマツあるいはラオスマツと呼ばれて高い評価を受けていました。特にマツ類を好む関西地方で、装飾的な価値を活かした用途に向けられていたようです。近年はスマトラの造林地が有名で、日本が輸入している材もここからのものが多くなっています。
【材質】
外観的には日本のアカマツによく似ており、材質的にも日本産のマツ類に近い。
心材と辺材の差は不明瞭で、どちらも黄褐色～赤褐色。年輪は明らかだが、造林木で幼齢のものはそれほどでもない。保存性は低い。
【生育地】
ミャンマーからインドネシア、さらにフィリピン、スマトラにかけて生育。
【住まいでの用途】
天然産で樹齢の高い材は、化粧単板として内装などに使われる。それ以外のものは建築材全般、造作材など。
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