森の樹木図鑑

樹木についての知識がたっぷり。
身近な木や、住まいの地域にぴったりの木を探せます。

イエローポプラ

モクレン科

ポプラという名がついていますが分類学的にはポプラ類と全く関係のない樹木。樹高は25〜37m、直径60〜90cm、時にそれ以上になります。日本ではむしろチューリップツリー、あるいはユリノキ、ハンテンボクといった名で親しまれており、植物園や庭園などに植栽されています。呼び名の通り、春にはチューリップに似た白い花が咲きます。 なお、分類学上ポプラと呼ばれているものは、カナダ、アメリカ北部からヨーロッパまで、またアジアを横断して中国まで世界中の北半球温帯地域に分布しています。商業種ではブラックポプラ、ブラックイタリアポプラ、カナディアンポプラ、バルサムポプラなどがあります。

【材質】


辺材は白色でWhite poplarと呼ばれることもあり、2次林のものは幅が広い。心材はオリーブグリーンで、時に濃い種々の色の縞(紫、緑、黒、紺、赤など)を持つことがあるが、物理的・機械的性質には関係がない。材の縦断面に柔組織による淡色の帯が認められる。木目はまっすぐ、肌目は精。やや軽軟で気乾比重は0.45。曲げ圧縮強さはやや低い。衝撃に対する抵抗はかなりある。乾燥容易で良好であり、欠点の出現は少ない。耐久性は低い。加工容易。仕上りは良好で、釘打ちしても割れはほとんどない。ステインおよびペイント塗装はし易い。仕上りは良い。硬いエナメル仕上げも非常に良い

【生育地】


米国東部の落葉樹林に見られる樹木で、コネチカット、ニューヨークなどの州から南はフロリダ州まで、西はミズーリ州まで分布。一般的には低い山地に生育している。アパラチア山脈やオハイオ河渓谷地域では最も大型になる。

【住まいでの用途】


建具、ドア、内装、合板、ラジオキャビネットなど。

【その他の用途】


軽構造物、ボート、玩具、楽器など。

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