森の樹木図鑑

樹木についての知識がたっぷり。
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ホクヨウカラマツ (北洋唐松)

マツ科

日本に輸入されている北洋材の中では、エゾ・トド類に次いで量が多い材です。
しかし、北海道などもともと国産カラマツを好んで使う地域でその代替材となるケースが多いため、それ以外の地域では輸入量のわりにあまり知られていません。またロシアカラマツは比較的欠点の多い材なので、住まいでは土台や根太といった隠れた部材になることが多く、さらに知名度が低くなっているようです。




【材質】


日本の造林木よりも重硬で強度があり、狂いも少ない。ただし樹脂道があるためヤニが滲み出ることがあり、入皮などの欠点も多い。保存性は中庸。


【生育地】


ロシアのシベリア、サハリン、沿海州などに生育。日本に輸入されるロシアカラマツは天然木。日本でも北海道で小規模ながら造林されている。


【住まいでの用途】


構造材(土台、根太)など。見た目に欠点が多いため、表面に出る装飾的な用途には使いにくい。国産カラマツを伝統的に用いている地域では、その代替材とされる。また、最近では合板用としての用途が拡大。
現在、針葉樹合板といえば大半がこのロシアカラマツ合板である。

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