森の樹木図鑑

樹木についての知識がたっぷり。
身近な木や、住まいの地域にぴったりの木を探せます。

ホワイトウッド

マツ科

ここ十年来、爆発的にヨーロッパ(特に北欧諸国)からの輸入が増えたのが、このホワイトウッドとオウシュウアカマツの2種。ヨーロッパに生える最も主要な木であり、人工植栽林が非常に多くなっています。
北洋エゾマツとよく似ており、当初はSPFの替わりに大量に北海道に輸入されていましたが、現在は全国どこででも見掛ける木材となりました。近年は集成柱の原材料として広く使われています。この材料の輸入は大半が北欧3国に偏っていますが、最大の理由は乾燥材としての価格競争力といえるでしょう。
集成柱用のホワイトウッドのラミナが輸入され始めてから、またたく間にそれまで国内で使われていたベイツガ管材を駆逐し、今や日本国内で管柱として最も多く使われています。




【材質】


心材と辺材の差はあまりなく、どちらもやや褐色を帯びた澄色。日本に輸入されている材は、木が若いせいか節が小さく見栄えがよい。肌目は綿密で年輪はわかりやすい。やや軽軟な性質を持ち、加工性がよく乾燥による収縮も少なく非常に扱いやすい。耐朽性は小さい。


【生育地】


欧州中部から北部スカンジナビア半島。ロシアにも分布する。


【住まいでの用途】


北海道を中心として構造用に用いられる。また、集成材に代表される柱用。
その他、乾燥材のメリットを生かして間柱等にも使用される。

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