森の樹木図鑑
樹木についての知識がたっぷり。
身近な木や、住まいの地域にぴったりの木を探せます。
ホワイトオーク
ブナ科
レッドオーク同様、オークと名がつくもののカシ類ではなく、日本の材でいえばミズナラに近い性質をもっています。材中に液体が入り込みにくいことが特長で、桶や樽づくりに非常に適しており、特にウイスキーの樽材として欠かせないものになっています。材質が総合的によいため欧米では高級家具用材とされますが、日本ではナラの代用として出回ることが多く、最近は淡色の木材の人気が高いので化粧単板としての需要も増えてきています。
【材質】
大きな放射組織をもち、柾目面に美しいシルバーグレイン(銀杢)が見られる。
心材の導管がチロースという細胞の膨らみで塞がれているためいわば栓をされた状態になり、木材の中へ液体が入り込みにくいことが特長。心材と辺材の差はほぼ明瞭。心材は灰褐色や褐色などで、辺材はほとんど白色。辺材はヒラタキクイムシの虫害を受けやすいので使わない。やや重硬で、加工性や保存性はよい方。肌目はやや粗～粗、木目はまっすぐ。乾燥の際に割れや狂いが出やすい。
【生育地】
北米大陸東部を、南カナダからフロリダ北部にわたって生育。
【住まいでの用途】
板材、造作材、化粧用単板、合板など。欧米では高級な家具用材とされる。
- 関連する木：
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