森の樹木図鑑

樹木についての知識がたっぷり。
身近な木や、住まいの地域にぴったりの木を探せます。

ラジアタパイン (ラジアータパイン)

マツ科

もともとラジアタマツはアメリカが原産地であり、カリフォルニア州モントレー郡の名をとって同国ではモントレーパインと呼ばれています。しかし天然木が用材になることはほとんどなく、日本に輸入されているのもニュージーランドやチリからの造林木です。(従って木材業者間で「チリ」・「ニュージー」と言えばこのラジアタパインのことを指します)輸入当初は形質があまりよくない材が多かったため、日本国内では評価が低く、梱包用材や雑用材に使われていました。
最近は徐々によい材が入ってくるようになり、一般建築材のほか合板などにも進出してきていますが、日本のマツに比べると強度は劣ります。




【材質】


心材と辺材の差は不明瞭。心材は淡褐色~褐色、辺材は黄白色。年輪幅がきわめて広く、早材と晩材の区別がつきにくい。心材は接地しなければ保存性がよい。節のない部分は加工しやすく、表面仕上がりもよい。木目は一般にまっすぐ。
青変菌の害を受けやすいので、乾燥の際は注意が必要。


【生育地】


原産地は米国カリフォルニア州のモントレー郡のほか、同州サンタルクツとサンタローザ島、さらにメキシコのバハカリフォルニア。造林地としてはニュージーランドやオーストラリア、チリなど。


【住まいでの用途】


建具、床板、パーティクルボード、繊維板など。防腐剤の吸収が極めてよいことから保存処理をして屋外に使うこともある。

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