森の樹木図鑑

樹木についての知識がたっぷり。
身近な木や、住まいの地域にぴったりの木を探せます。

ロッジポールパイン

マツ科

日本で米材の代表的な素材としてSPFと呼ばれているものの1つで、P(パイン)を指すのがこのロッジポールパインです。ロッジポールパインという名前は、インディアンの人々が円錐形の小屋を建てるとき、この木の丸太を何本か立てその上を皮や布で覆ってつくったことに由来するそうです。つまり小屋用の丸太(ロッジのポール)になる松(パイン)、という意味。日本のアカマツのような二葉松に属し、マツ類特有の樹脂(ヤニ)をもつため、取り扱うときは注意が必要です。




【材質】


心材と辺材の差は不明瞭。心材は淡黄色~淡黄褐色、辺材は白色~淡黄色。板目面にディンプルグレイン(えくぼのような模様で点々と光る斑)がある。やや軽軟で耐朽性が低い。加工は容易で表面仕上がりはよい。材面にヤニが滲み出てくることがある。


【生育地】


アラスカからメキシコ・バハカリフォルニアにかけての太平洋沿岸地域、さらにロッキー山系とネバダ州西部にわたって生育。太平洋沿岸地域とロッキー山系北部に蓄積が多い。内陸育ちはまっすぐで樹高が高いが、海岸育ちは背が低く、形がよくないとされる。


【住まいでの用途】


強度が低いため、そのままで構造材などには使われず、集成材などにされる。
集成材では管柱としての用途が多い。

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