森の樹木図鑑
樹木についての知識がたっぷり。
身近な木や、住まいの地域にぴったりの木を探せます。
ローズウッド
マメ科
新しい材面がバラの花のような香りをもっているため、ローズウッドという名前がついたのでしょう。古くなった材でも、材面を削って湯をかけると微かに香ってきます。木材のグループとしてはシタン類であり、ローズウッドを指してシタン(ローズシタン)ということもあるようですが、シタンという樹種は別にあり、ローズウッドの市場評価は本シタンよりも若干低くなります。
本シタンが唐木細工によく使われるのに対し、この木は材面の独特な表情を活かした化粧単板にされることが多いのですが、それでも高級材のひとつとして扱われています。
【材質】
心材と辺材の色の差は明らか。心材は赤・褐色・紫・黒紫などが入り交じって不規則な縞を成し、装飾的な模様になっている。辺材は黄白色。肌目はやや粗で、木目は交錯。バラの花のような芳香をもつ。辺材は虫害を受けやすいが、心材は重硬。表面仕上がりは滑らかで光沢がある。
【生育地】
インド、ミャンマー、インドネシアなどに生育。天然木が高価であるため造林も試みられている。フィリピンやパプアニューギニアにはない。
【住まいでの用途】
化粧単板をはじめ、各種建築用材や建具の中でも装飾的な価値を利用した用途が多い。
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