森の図書室

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森と環境

熱帯林が破壊(はかい)されるとどうなるの

熱帯林が減(へ)ると、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)がますます進んでしまうと心配されています。

熱帯林は「地球の緑の肺(はい)」ともよばれるように、たくさんの二酸化炭素(にさんかたんそ)をすいこんで、酸素(さんそ)をはき出しています。二酸化炭素には、空気中の熱をとじこめておくはたらきがあるため、地球温暖化の大きな原因(げんいん)のひとつと考えられています。熱帯林が大量に減ることで、すいこまれる二酸化炭素の量も減り、温暖化が進むと考えられます。

地球の砂漠化(さばくか)も進むと考えられます。テレビや本などで熱帯林を見ると、木がたくさん生いしげっています。いかにも土地がこえているように感じられるかもしれませんが、熱帯林では、養分は木の中にたくわえられていて、土地はやせています。土にも多少は養分がありますが、そんな土も表面だけです。熱帯林では、大きな木でも、じつは深くまで根をはっていないのです。

そのため、熱帯林がなくなった後に大雨がふると、土があらい流されて、草も生えない土地になってしまいます。つまり熱帯林をこわし、そのまま放っておくと砂漠になってしまうこともあるのです。植物がないと、土の中の水はどんどん蒸発(じょうはつ)し、大雨がふりやすくなったり、その結果洪水(こうずい)のおこりやすくなったりする地域(ちいき)も増(ふ)えてきます。

もちろん、生物の貴重なすみかが失われてしまうのは、言うまでもありません。

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