森の図書室

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森と歴史

日本人はいつから船に乗っている?

日本人が船を使い始めたのは、いつごろからか知っていますか。縄文時代前期(じょうもんじだいぜんき)のものと思われる丸木船が、関東地方や滋賀県の琵琶湖周辺、福井県から島根県の日本海側などで出土しています。「日本書紀」には「杉と樟(くす)、この二つの木は船を造るのによい。」と書かれています。当時の人々はすでに水に強い杉や樟の特性をよく知っていたのですね。日本の船の名前には「氷川丸」や「日本丸」のように「丸」の字がついたものが多く見られます。これは元々、奈良時代に多く見られた男子の名前である「○○麻呂」が「麿」「丸」と一文字に変化して、さらに人の名前だけでなく船にもつけられるようになったとする説があります。丸は強さの象徴として、航海にもそのご利益を求めてつけられたと考えられているようです。

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