森の図書室

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森と歴史

目に効く!?メグスリノキ。

古くから目の悩みを解消してきたという樹木「メグスリノキ」をご紹介します。

「メグスリノキ」というユニークな名前がつくこの木は、日本の本州、四国、九州の標高700メートル前後の山地に自生するカエデ科の落葉高木(らくようこうぼく)。「メグスリノキ」の名前は、戦国時代から、かすみ目や疲れ目、ものもらいなどの眼病に効く民間療法の薬として珍重されてきたことに由来しています。

春から夏にかけて採取した樹皮や小枝を煎じ、出汁で目を洗うと眼病が治り、千里の先まで見通せるくらいよくなったということから、「千里眼の木」という別名も付けられています。樹皮に含まれるタンニンの抗菌作用や傷を回復するための収れん作用で眼病が改善されたり、ロドデンドロールという有用成分による肝機能の向上などが研究結果で報告されているようですが、その成分やメカニズムは解明されていないところも多いようです。

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