森の図書室
森について、木について、
知ってほしいことが、たくさんあります。
誰かに話したくなる小ネタ
この写真を見て。これ、木材だよ。
断面が、ふつうの木材とは違うでしょ。
これは、14階建てまでの大きな建物をつくることができる木材なんだ。
大きな建物を支える強さがあるのはもちろんだけど、
万が一、火がついても2時間も耐えるんだよ。
その構造を説明すると、いちばん内側は建物を支える梁※1や柱。
それを不燃材で覆う。その外側に通気層をつくり、
表面をCLT※2といわれる木材で覆う。
もともと木の中には水分と空気がいっぱいたまっているので、
火の熱を伝えにくく、たとえ木の表面が燃えても中はなかなか燃えない。
しかも、この木材は何層にもなっているので、
建物を支える梁や柱にまで火がおよびにくいってわけ。
木造は燃えやすいってイメージはもう捨ててね。
さらに、通気層があるので、湿気に対して乾きやすく、耐久性も高いんだ。
この木材に使われている技術を進化させていけば、
木造の高層建築が実現するのも夢ではないよ。
※1 梁:屋根や上階の床の重さを支える木材
※2 CLT:Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)
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