森の図書室
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森と暮らし
園芸療法(えんげいりょうほう)って知ってる?
もともと園芸療法の考え方はガーデニングの国・イギリスで古くから実践されているもので、身体的・精神的リハビリや職業訓練のひとつとして医療や福祉の現場で取り入れられています。園芸療法の目的は、植物を育てることによってからだやこころの状態を良くする、または損なわれた機能を回復することにあります。例えば、手先の自由がきかなくなった人に対して、急須(きゅうす)と同じ大きさのじょうろを使った水やりを行い、お茶を注げるようにすることや、植木鉢の土入れにスプーンを使い、日常の食事に必要な手先の動きを取り戻すことができるようにすること、などです。植物と接することで五感が刺激される、植物を育てる実感を得る、収穫を楽しむ、からだを動かす、参加者同士のなかで会話が生まれ交流が深まる、なども園芸療法の目的のひとつです。