森の図書室

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森と暮らし

古民家(こみんか)って知ってる?

古民家は、日本の伝統的な建築工法で建てられた建物のこと。100年以上も昔から残っているものもあります。ひとくちに古民家といっても農家や庄屋、町家などいろいろ。例えば、京都の町家。玄関が狭くて奥行きの深いつくりの家屋を「うなぎの寝床」などと言いますが、京都の町家はまさにそれです。それは、江戸時代の「公役(くやく)」と呼ばれる税金が、建物の入口の長さによって決められていたため、入り口を狭くして奥行きの深い建物になっているようです。建物内には「通り庭」と呼ばれる通路があります。靴を脱がずに家の奥まで荷物を運び入れることができるので、商売をやっている人には便利なつくりです。また、屋根まで吹き抜けになっていて、かまどで出る湯気や煙を上部にため、外に出すための天窓や高窓も付いています。現在では住居としてだけでなく、リフォームしてギャラリーやカフェなどの店舗としても活用されているので、古民家に入る機会があるかもしれませんね。

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