森の図書室

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森と暮らし

身近なパワースポット「門松(かどまつ)」

松や竹を使った正月飾りの「門松」。門松を飾る風習の始まりは古く、室町時代にさかのぼります。
樹木には神が宿ると考えられていたことから、新しい年に歳神様を家に迎えるための目印(依代<よりしろ>)として、松に限らず榊(さかき)や杉、椎(しい)などの常緑樹を用いていましたが、鎌倉時代以降、松を中心とした形が出来上がったそうです。

近年は、神社などの「パワースポット巡り」が楽しまれていますが、門松は身近なパワースポットと言えるかもしれません。据え付ける時期は、12月半ばには早くもお目みえする所もありますが、これは山から松の木や枝を取りに行く「松迎え」が12月13日以降に行われることに由来します。
現代では、造園業者や生花店で購入することが多いので、その時期にこだわることはありません。ただし、年末31日では「一夜飾り」で歳神様をおろそかにするとされ、29日では「二重苦」あるいは「九松=苦待つ」に通じるので28日までに飾ることが多いようです。

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