森の図書室

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にっこり
日本の木

菓子木型(かしきがた)

お菓子を美しいものにした木型。

菓子木型は、香川県の伝統工芸品。香川県は、江戸時代から和三盆糖(わさんぼんとう)と言われる砂糖の生産が盛んだったんだ。その砂糖を使ってつくるお菓子は、淡くて上品な甘さでお茶会でも人気。菓子職人が考えるカタチを表現するために、いろいろな木型がつくられるようになったんだよ。将軍もそのお菓子をとても気に入っていたので、各藩の藩主は自分の領土の中で手先が器用な人を和菓子の木型職人として育てたんだって。

お菓子の型とは思えない、
美術品のような美しさ。
人と人を笑顔でつなぐ。

最近の菓子木型は、日本的なものだけではなく、ハロウィンやクリスマスを表現する型もあるんだ。菓子木型でつくられるお菓子は、人を笑顔にする。そこにいる人を笑顔でつないでいく。そう考えると、和と洋の壁は関係ないんだね。

彫刻刀でミリ単位の調整をして
立体を表現していくんだ。

ハロウィンのカボチャの木型だよ。