森の図書室

森について、木について、
知ってほしいことが、たくさんあります。

森の秘密

木はどうして生えてくるの

地上に落ちた種子が、芽を出して木になります。イチョウやケヤキのような大きな木でも、最初は種子です。花だんや野原の草花が、種子から芽を出して生長するのと同じです。

種子ができる前には花がさきます。サクラやスギも、まず花がさいてから種子ができます。大きな木になると、それだけ種子もたくさんできます。

種子は鳥や風によって、木からはなれた場所へも運ばれます。実を食べた鳥のふんに、種子が消化されずに残っているからです。

わたしたちの気づかないうちに、木の種子は芽を出し、生長し、大きな木になっているのです。

でも、種子全部が木になるわけではありません。日当たりの悪いところに落ちた種子は、よく育たないことがあります。落ちた場所に、木を育てる栄養が足りない場合も、木は、大きく育つ前にかれてしまいます。木はたくさんの種子をばらまきますが、ちゃんと芽を出して大きく育つのは、そのなかのほんの少しだけなのです。

このほか、種類によっては、種子からではなく、切りかぶから新しい芽が出て育つ木や、地面の中のくきや根から新しい芽を出す木もあります。

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