森の図書室
森について、木について、
知ってほしいことが、たくさんあります。
森の秘密
木はどうして酸素(さんそ)をつくり出せるの
水と二酸化炭素(にさんかたんそ)とで栄養をつくるとき、いらなくなった酸素(さんそ)を出すからです。
ふつう植物は緑色をしています。これは、植物の体の中に緑色の葉緑体(ようりょくたい)というものがふくまれているからです。
葉緑体は、栄養をつくります。根からすい上げた水と、空気中の二酸化炭素を使い、太陽の光のエネルギーを利用してでんぷんや糖(とう)をつくるのです。これを光合成(こうごうせい)といいます。
葉緑体の中で、水は酸素と水素(すいそ)に分解(ぶんかい)されます。水の小さなつぶは、酸素のつぶと水素のつぶでできているのです。分解して取り出した水素と、葉から取り入れた二酸化炭素をうまく組み合わせると、栄養をつくることができます。
葉緑体は、水の中の水素だけを原料として使うので、酸素は必要ありません。そこで、あまった酸素は、葉にある小さなあなから、外にすてられて出てくるのです。
今わたしたちがすっている酸素は、植物がこうして30億年以上かけてつくり出してきたものです。植物のおかげで、人間やほかの生物たちは、生きることができるのです。