森の図書室
森について、木について、
知ってほしいことが、たくさんあります。
森と環境
森の木をきると魚がとれなくなるって本当なの
本当です。森の木は、川や海でくらす魚の栄養をつくっているからです。
森の中で、地面に落ちてたまった葉は、ダンゴムシなどが食べてふんとなり、細かくなります。そしてそれは目に見えないほど小さな生物に食べられ、ふかふかの腐葉土(ふようど)になります。腐葉土は、生物の栄養分になるものをたくさんふくんでいます。カブトムシの幼虫(ようちゅう)も腐葉土を食べます。
腐葉土は、さらにミミズや目に見えないほど小さな生物のはたらきで、分解(ぶんかい)されて、栄養をふくんだ細かい土になります。
森にふった雨水は、土の中の養分をとかしこみながら地面にしみこみ、地下を通って、わき水になり、川となります。
川に栄養があると、川に住む小さい虫や生物が元気に育ち、さらに、これらを食べ物にする魚も、増(ふ)えることになります。川は海に流れこむので、海の生物や魚も、元気に育ち、数が増えます。
ぎゃくに、森の木をきると、川の栄養分、そして海の栄養分が少なくなります。生き物の数が減(へ)り、魚もとれなくなってしまうのです。