森の図書室
森について、木について、
知ってほしいことが、たくさんあります。
森と環境
地球全体で森がどんどん減(へ)っているって本当なの
本当です。2000年から2010年までの間に、毎年平均(へいきん)約5万2千km2の森林が、地球上から消えていっています。5万2千km2とは、日本の国土の7分の1近くにあたります。
森林が減(へ)ることは、温暖化(おんだんか)や異常気象(いじょうきしょう)など、地球全体の環境(かんきょう)に大きな影響(えいきょう)をおよぼすことになります。
森林が減る原因(げんいん)のほとんどは、人間の手による森林破壊(しんりんはかい)です。わたしたち人間は、より便利に快適(かいてき)な生活をおくろうとするため、森林を切り開き、畑や牧場や田んぼをつくり、町をつくってきました。
今、特に減っているのは、アフリカ中央部や東南アジア、南アメリカなどの熱帯林です。これらの地域(ちいき)では、大規模(だいきぼ)に森の木をたおし、牧場や農場をつくっています。
何年か前までは、このままいくとあと100年ほどで世界の熱帯林はなくなってしまうともいわれていましたが、減り方は少しゆるやかになってきました。それは植林が広まってきたからです。森林はあいかわらず減ってはいますが、新たに森林が育っている地域も増(ふ)えてきています。
これは、森林を守っていくうえで、とても大切なことです。