森の図書室

森について、木について、
知ってほしいことが、たくさんあります。

森と環境

ビルの屋上を緑化すると、どんな効果(こうか)があるの

屋上緑化とは、建物の屋上に、木や草花などを植えることです。地球温暖化(ちきゅうおんだんか)を防(ふせ)ぎ、屋内の省エネルギーに役立つ、などの効果(こうか)があります。

植物は、空気中の二酸化炭素(にさんかたんそ)を取りこみ、酸素(さんそ)を出します。二酸化炭素は、空気中の熱をとじこめておく性質(せいしつ)があるので、地球温暖化をまねきます。屋上を緑に変えることは、二酸化炭素を減(へ)らすことになるので、温暖化防止(ぼうし)に役立ちます。

また、植物で建物をおおうことになるので、夏は太陽の熱をやわらげて、屋内をすずしくします。エアコンがよくきき、電気の節約になります。反対に冬は建物の熱をにがしにくくし、屋内を温かくします。やはりエアコンの電気の節約ができます。

夏は、植物のある場所の気温や地温は、ない場所にくらべて低くなっています。植物からはいつも水が蒸発(じょうはつ)しているからです。水は蒸発するとき、熱をうばいます。ぬれた体で風にあたるとすずしくなるのは、この理由です。

屋上緑化は、夏の気温を下げるのに、たいへん効果があります。

京都府の府庁舎(ふちょうしゃ)の屋上芝生(しばふ)公園をはじめ、多くの会社や団体(だんたい)が取り組んでいます。都会のようにビルがたくさんならんでいるところでも、屋上なら緑化がむずかしくありません。環境(かんきょう)にもよいし、人びとの心にうるおいも生まれます。

Facebook「シェア」