森の図書室
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森と環境
カーボンオフセットって何
カーボンとは炭素(たんそ)という意味ですが、カーボンオフセットというときのカーボンは、二酸化炭素(にさんかたんそ)(カーボンダイオキサイド)を指します。オフセットとは、うめ合わせという意味です。出してしまった二酸化炭素を、違う方法でうめ合わせ、帳消しにする考え方をカーボンオフセットといいます。
二酸化炭素には、熱をとじこめる性質(せいしつ)があるので、二酸化炭素を増(ふ)やすことは、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)を進めることになります。石油やガスを燃(も)やし、それによってつくられた電気を使うことは、二酸化炭素を出すことになるので、なるべく減(へ)らしたいものです。
でも、テレビを見たり、おふろをわかしたりなど、ふだんの生活をしているだけで、電気も石油もガスも使ってしまうものです。そこで、そのうめ合わせをしようというのが、カーボンオフセットです。
たとえば植林や森林保護(しんりんほご)もひとつの方法です。二酸化炭素をすいこんでくれる森林を育てることで、出した二酸化炭素を帳消しにするのです。
お正月の年賀(ねんが)はがきで、カーボンオフセットに取り組める「カーボンオフセット年賀」があります。1まいあたり5円上乗せされていて、その集められた5円は、植林など、森の整備(せいび)に使われるのです。はがきをつくるには、木からパルプをつくって紙にします。そのために電気などのエネルギーを使います。はがきを配達するのにも、ガソリンを燃やして二酸化炭素が出ます。それらを植林などの森の整備によってうめ合わせするのです。
年賀はがきだけではなく、ほかの商品やサービスにもカーボンオフセットのついたものが増えてきています。