森の図書室

森について、木について、
知ってほしいことが、たくさんあります。

森と歴史

国旗(こっき)と木。

木や枝、葉などの植物がデザインされている国旗と聞いて、皆さんはどこの国旗を思い浮かべますか? 世界で190を超える国や地域の国旗の中に木がデザインされています。カナダのカエデの葉や、レバノンのレバノン杉、ハイチやパラグアイにはヤシの木があしらわれ、エリトリアやキプロスにはオリーブがデザインされています。国や地域を代表する樹種(じゅしゅ)であったり、平和への願いがこめられているもの、その国でさかんな農業や林業などを表すもの、繁栄(はんえい)や発展を願うものなど、いろいろです。また、特定の樹種ではなく、緑色が豊かな森林資源(しんりんしげん)を意味する国もあります。アフリカ大陸にある53の国家では、赤、黄、緑の3色が使われている国旗が多く見られますが、特にリビアの国旗は緑一色というシンプルなデザインです。リビアにはサハラ砂漠が広がっています。砂漠では植物はほとんど育たないため、緑は「砂漠を緑に変えて国の発展を願う」という意味合いが込められているようです。木や森は、多人々の暮らしを支えてきただけでなく、国のシンボルとして描かれているのです。

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