森の図書室

森について、木について、
知ってほしいことが、たくさんあります。

誰かに話したくなる小ネタ

木造といえば木の家?これからはビルなどの高層建築も木造でつくられるようになるよ。

それを実現するのが、この写真の壁。

「ポストテンション構造」という技術で、

積み上げた木の壁(耐力部材)同士を鋼棒を使って強く固定することで

地震のときにかかる横からの力に耐えるんだ。

しかも、一般的なRC造や鉄骨造は、大地震のときに部材が壊れてしまうと

倒壊していなくても建て替えが必要になってしまう。

でも、この「ポストテンション構造」はアンカーボルトという部分を取り替えれば、耐震性が回復するスグレモノ。

交互に重ねられて“抜け”があるから開放感もあって、地震にも強い。

木造の高層建築の可能性をひらくこの壁は、

住友林業・筑波研究所が開発したもので、

2019年に完成した新研究棟(建物高15m超・一般の5階建相当)で性能を確認しているんだ。

未来の街で、木造のビルが完成したとき、この壁を見ることができるかもしれないね。

 

ニュースリリースはこちら

https://sfc.jp/information/news/2020/2020-04-01.html