森と暮らし

お年寄りは木の家がいい。

人にやさしい木の家は、体力や筋力が落ちてくるお年寄りにとってもやさしい住まいです。弾力（だんりょく）がある木の床は、家事をしても足腰に負担がかかりにくく、万一転んでも衝撃が小さくてすみます。木の香りにはカビやダニ、菌を寄せつけない効果があるため、体の抵抗力（ていこうりょく）が弱っている時も安心です。強い日ざしが差し込んだ時も、木はまぶしさをやわらげて目が疲れにくいうえ、体に悪い紫外線（しがいせん）も吸収してくれます。もともと木の家は自由度が高く、バリアフリーなどの工夫が簡単にできる素材です。段差をなくしたり、手すりをつけたり、階段をゆるやかにしたり、気密性を高めて寒くない廊下やお風呂場を作ったり。車いすがラクに向きを変えられる広いホールだって作れます。しかも体をサポートするだけでなく、心も健やかにしてくれるのが、木のいいところ。なめらかな肌ざわりや美しい木目模様、四季を感じる庭と一体になった空間は心を豊かにしてくれます。木の家はお年寄りにとって、大切な第二の人生を育む理想的なステージです。