森の図書室

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森と暮らし

良薬は口に苦し?ノニの木

テレビのバラエティ番組の罰ゲームなどで、渋味のあるジュースを飲むところを見たことはありませんか。それは、「ノニ(noni)」というアカネ科の常緑高木の熟した実を使ったもの。本来は健康食品として注目されています。

ノニの木の果実は1本に30〜40個がなり、成長したものはジャガイモほどの大きさになります。この果実は表面がゴツゴツしており、成長するにつれて濃い緑色から薄緑色、黄色、そして乳白色へ変化。味も臭いも熟成に伴って無味無臭だったものが、あの酸味や苦味と独特の強烈な臭いを放つように変わるのです。罰ゲームに使われるような果実である一方で、ノニが自生する熱帯から亜熱帯、特に太平洋諸国の広い地域では傷や腫れ物の手当、健康や美容に効果があるとされ「神様の贈り物」、「ハーブの王様」などと呼ばれてきました。

近年では、ビタミンやミネラルなど140種以上の栄養素が含まれてことに注目が集まり、100%のストレートの搾り汁や濃縮液などに、グレープフルーツジュースやブルーベリージュースなどを加えて飲みやすくしたノニジュースがお店で売られるようになりました。

ノニは日本では小笠原諸島、沖縄諸島、都諸島、八重山諸島、大東諸島に自生し、「ヤエヤマアオキ(八重山青木)」と呼ばれています。
ところが、最近の健康ブームでノニジュースが注目されたために無断伐採が相次ぎ、ついには「沖縄県レッドデータブック」の「準絶滅危惧種」に指定されてしまったそうです。

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