森の図書室

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にっこり
日本の木

江戸からかみ(えどからかみ)

家のふすまを彩るための紙。

平安時代に貴族が和歌を書くための紙づくりの技術が、江戸時代に、ふすまなどに使う紙づくりに活かされるようになって「江戸からかみ」と呼ばれるようになったんだ。
色をつける顔料にコンニャクを混ぜると、模様がくっきりと見えるようになるんだって。
コンニャクには、そんな使い方があるんだね。

関東大震災で版木が焼失。

江戸からかみのつくり方は、木の板に美しい模様を彫って版木をつくり、色をつけ、その上に紙を置いて、美しい模様をすりこんでいく。
学校でつくる版画のような方法だね。
江戸時代の版木は、関東大震災でほとんどの版木が焼けてしまったんだって。
でも、職人さんたちが、木版を彫り直して、伝統を受け継いできたんだ。

江戸からかみを使った美しいふすま。

模様を彫った版木の上に紙を置いて、美しい模様をすりこむんだ。