森の図書室

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にっこり
日本の木

高山茶筌(たかやまちゃせん)

竹の産地が、茶筌の産地に。

奈良県生駒市高山町、そこは日本で唯一の茶筌(ちゃせん)の産地。
茶筌は、日本の文化の茶道で、お茶をたてる(湯を加えた抹茶を茶碗の中でかき混ぜる)ための道具だよ。茶碗を持ってシャカシャカシャカって混ぜているのを見たことないかな?高山茶筌は、500年の歴史をもつ伝統工芸品。室町時代に茶道の創始者・村田珠光の依頼でつくったのがはじまりらしいよ。

100分の5ミリをつくる職人の技。

高山茶筌は一本の竹からつくられるんだ。ある流派の茶筌は、1本の竹を16本に割いて、さらに10本に咲いて160本に割くんだって。しかも、茶筌の先に行くほど薄くなって、いちばん薄いところは100分の5ミリ。それをぜんぶ手作業でやるんだから、職人さんの技ってスゴイよね。

茶筌のカタチは流派によってちがうんだ。

1本の竹を16本に割いて、
先端の薄さは100分の5ミリ。