森の図書室

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にっこり
日本の木

京扇子(きょうせんす)

最高の技が集まった1本。

京扇子は、京都の伝統工芸品。平安時代の初期につくられた杉(すぎ)や檜(ひのき)を糸でつなげた檜扇(ひおうぎ)が起源と言われている。現在は貼り合わせた和紙の間に竹の骨組みを通してつくられているんだ。
1本の京扇子をつくるためには、骨組みづくり、和紙づくり、絵づくりなど、8人の職人さんの技が必要なんだよ。

折ることで絵柄が生きる。

和紙に描かれる華やかな絵柄は、まず平面の状態で描かれる。そして、絵柄や扇子の大きさに合わせて折り幅を決めるんだ。
凸凹に折ることで絵柄に立体感が生まれ、より美しく見えるように計算されてつくられているんだって!むかしの人たちの3D技術だね。

絵柄は平面で描かれ、
絵柄や扇子の大きさに合わせて折り幅が決められる。

凸の部分に人の目がかからないように折られる。